2014/11/20

“Get rid of the crappy stuff and focus on the good stuff“---Steve Jobs----

Mark Parker, President and CEO of Nike, Inc.
2014年は世界のSneakerビジネスにとって、歴史に残る年になる。たった1年の間にこれほど大きな変化が表面化した年は過去に一度も存在しなかった。2014年はまだ40日余を残している。しかし変化はほぼ出尽くした。自らのスペシャリティを磨かなければ、サバイバルも困難な時代が来年からスタートする。
Philip Knight, founder and Chairman of Nike, Inc.
1982年にはJogging Boomが終息し、Nikeは企業存亡の危機に立たされた。1986年にはHorst Dasslerが死去し、adidas帝国の解体が始まった。1990年にはNike売上が全世界スポーツブランドNo1になった。1998年には10年続いたバスケットシューズブームが終息した。いずれの年も、世界のスポーツ用品ビジネスが転換期を迎えた年だった。しかし、2014年のように多くの変化が集中した年はなかった。
Fashion Statement Trainer , Stella McCartney, left, Celine.
史上空前のClassic Trainer Boom。Reebok時代以来のWomen’s Sneaker Market急成長。ハイファッション最先端のFashion Statement Trainer。ドレスシューズブランドを超えたLuxurious Bespoke Sneaker。しかも、いずれの変化も、史上発生した全ての変化をしのぐ規模で進行中である
しかもこれだけの変化をNikeだけで引き起こし、牽引した。ドイツのブランドはすでにFootballのスペシャリティブランドに過ぎない。日本のブランドはアジアのローカルブランドとして生き残りを模索せざるを得なくなるだろう。かつてTokyo FashionやSony、HondaといったGlobal Brandsも存在した。しかし、いくつかの例外を除いて、Global Presenceには耐え得なかった。

Tuxedo Trainer by J.Crew, Inc.
店頭やブランドだけを見ていても、未来を見通すことはできない。2006年2月Nike社長に就任したばかりのMark Parkerに、Steve Jobsが贈った言葉。“Get rid of the crappy stuff and focus on the good stuff“は、Parkerだけでなく誰にでも金言である。自らのスペシャリティを磨かなければ、サバイバルも困難な時代が来年からスタートする。



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